自己暗示を体系化したエミール・クーエという人がいます。
彼は次の言葉を朝晩唱えなさいと言いました。
『私は日に日にあらゆる面でますますよくなっていく』
薬剤師だったクーエはこの言葉を添えてお客さんに薬を渡すことで
次々とお客さんが元気になっていくのを目の当たりにしました。
そこから自己暗示を提唱し、一般化したので、成功哲学の古典などもその成果を参考にしています。
この言葉を唱える時に昨日と今日を比べるとたった一日だけでは
『ますますよくなっている』
なんて思えない面があるかもしれませんね。
そこで、こんな工夫を私はしています。
この言葉を唱える時に、何かをはじめた頃のことを思い出すのです。
するとこの言葉がリアリティを持ってイメージすることができ
感情を味わうことができます。
仕事で数日間の東京に滞在中の折、半日ほど時間があったので
上京したての学生時代に住んでいた中野区のアパートの近くに行きました。
高校を卒業して初めての一人暮らし。
４０年以前のことですから、
もうすでにその学生専用の四畳半一間のアパートは見当たりませんでした。
そのままの足で、中央線で吉祥寺に・・・・・
アーケード内にあった学生時代にアルバイトをしていたレストランも
今はなく・・・・・
今度は井の頭線で渋谷に出て恵比寿へ
就職してから８年も住んだアパート
１Kお風呂付で駅から５分、58,000円の家賃
まだ親のスネをかじらせてもらってましたぁ・・・・・
今はすっかり区画が広がってマンションに・・・・・
あの頃は恵比寿も下町風情が残っていて
すぐ近くに八百屋やクリーニング屋さん、自転車屋、お弁当屋さん
定食屋さん、駅の東口改札出たところにあった屋台・・・・・
今はすっかり違うところ、違う街です。
夕方、表参道ヒルズで待ち合わせしていたので
表参道駅A3出口を上がって目の前は・・・・・
当時の勤務先
一年ほどは毎朝のように、このA3出口の周りの落ち葉を掃いたり
水まきしたり、交番のおまわりさんと他愛無い話をしたり・・・・・
そんな時間つぶしをしながら・・・・・
原点を思い出して
また新鮮な気持ちが蘇ってきたりして・・・・・
自分をねぎらうことができた気がしました。
そして、 『私は日に日に あらゆる面で ますます良くなっていく』
と心から言えるのです。
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